新しいコロナ変異株、オミクロンー1
11月24日、2021年に世界保健機構(WHO)は南アフリカから新しくコロナウィルス変異株(B.1.1.529)が出た事を世界へ発表しました。そして、その新しい変異株をomicron(オミクロン)と名ずけたことも発表しました。オミクロン変異株、B.1.1.529は南アフリカから初めて報告された変異株でしたが、その新しい変異株は11月9日に南アフリカ国内で採集された患者のサンプル検体から見つかったものであったと同国保健機構は発表しております。
(しばらくこのブログへ載せておりませんでしたが、オミクロン株についての質問が相次いでおりますので、その新しいコロナ変異株、オミクロンについて簡単に述べることにします。尚、そのオミクロン株についての情報は現在その広がりはスピードを持って世界中へ広がっておりますが、臨床上の症状等は南アフリカから出ている少ないデーターしかありません。)
オミクロン株の広がりは現在までにすでに60以上の国へ人々の移動とともに広がっており、さらにスピードを持って広がり続けるものと思われます。日本を始め米国やヨーロッパ諸国、香港やその他の国々では渡航者間からオミクロン株陽性が見つかっておりますが、現在は渡航歴の無い市中感染と思われるケースも次々と発表されております。
前述しましたように、現在のところオミクロン株感染についての情報としては南アフリカから出ている少ない情報しかありません。その為、はっきりした症状や感染後の病気進行、及び死亡率等についてここで述べることはできません。南アフリカでは軽症か無症状の若い人々のオミクロン株感染が多く見られていると報告されておりますが、その南アフリカの臨床における感染症専門医師たちは症状が重く病院へ入院するようなオミクロン株感染例ではワクチン接種をしていない人か、あるいは一度だけのワクチン接種だった人々であったと発表しております。先月、11月の終わりの時点で南アフリカ全体のワクチン接種率はたったの32%だったことから、デルタ株がインドで急上昇した時のワクチン接種率の低さに似ているのです。
現在のオミクロン変異株ウィルスは、これ迄猛威を振るい(南アフリカではオミクロン変異株が全コロナウィルスの90%近い状態になっている)、世界の人々へ現在も感染し続けているデルタ株との違いはどのようなものかを考えてみる事にしますと、